好きな曲のひとつに“ Scarborough Fair(スカボロー・フェア)”があります。
メロディーの不思議な深みや美しさと、ハーブの名が並ぶ英語の歌詞の響きが独特で惹かれます。いくつかのアレンジを集めてみました。Sarah Brightman(サラ・ブライトマン)さんのファンなので、トップはSarahの動画。
この曲は、もともとバラッド(バラード)と呼ばれる種類の古いイギリスの歌で、吟遊詩人に歌い継がれた様々な歌詞があるそうです。スカボロ・フェアというのは、「スカボロ(スカボロー・スカーバラー)の市」という意味で、中世に開かれていたスカボロという土地の市場のこと。
男女の掛け合いのデュエット曲で、歌詞内容は、男性が自分を捨てた恋人に無理難題を言って、それができれば恋人に戻れると話し、女性の方も無理難題を伝えてそれができれば彼の難題に応えられるとつげるものが代表的だそうです。
古くからの詩に多く見られるナンセンス(無意味)な要素もあって、様々な解釈がされたり、逆に意味を追求することは無駄と言われたりもしています。日本の「かごめ」歌なども、独特の曲の響きや「うしろの正面」などの謎かけのような無意味なような歌詞をもち、様々な捉え方が言われていますよね。
また、元々は、スコットランドの「エルフィンナイト」というバラッドからアレンジされたようです。「エルフ(妖精)の騎士」とは、少しぞくっとする怖いもののよう。
私は小さな頃から時々耳にするこの曲が好きだったのですが、スコットランド民謡やアーサー王伝説などのスコットランド伝承も好きだったので、まさに好みのものだったのだなと、今になると思います。曲目もずっと知らないままだったので、大きくなってわかったときの喜びは大きく、楽譜を探して買ったのを覚えています。エレクトーンやピアノで弾いてきましたが、ギターでひけるといいと、実は、今日、ギターを練習する娘を見ながら思いました。
Are you going to Scarborough Fair? Parsley, sage, rosemary and thyme, スカボロの市場に行くの? |
これは、歌い出しの歌詞です。響きが、にごりのない母音が多く組み合わさっていて好きです。 これは、歌い出しの歌詞です。異国や異時代の風もどこか感じますが、にごりのない母音が多く組み合わさっている響きも好きです。