高尾のエリアは自然が豊かで都心かの交通の便もいいので、観光客で一年中賑わっていますが、毎年3月には、高尾梅郷梅まつりが開催されます。
高尾山の山歩きとはまた違った(高尾山とセットでのハイキングも楽しめます)、早春の梅について、ご案内します。
◉高尾梅郷
【高尾梅郷とは】旧甲州街道と小仏川に沿って、点在している梅林と梅の木を総称して「高尾梅郷」と呼ばれています。東から順に、遊歩道梅林・関所梅林・天神梅林・荒井梅林・湯の花梅林・木下沢梅林・小仏梅林があります。
梅郷(ばいごう)。
このエリア、私は、子どもの頃、一年を通して訪れる機会があり、山と本当にとなりあわせの自然のなかで育ちました。
一番、記憶にあるのは、保育園のお散歩で、頻繁にこのあたりを歩いていたことです。保育園児がなかなかすごい話だとも思うのですが、高尾山にのぼって園に帰ってくることも、日常的にありました。
高尾の山は、山中から四方に見える風景が、それぞれ異なります。また、山の斜面によって、植物の生態がまったく異なるのも特徴のひとつで、山を歩く時に、無意識で感じるような気配やなにかも、道々変わります。木の根がぼこぼことしている山道を下り上りしながら、木々のあいまから見る空や、町や、山並みの風景、感じた空気が、私の心の原風景のひとつです。
花粉症には注意・・^^;
梅郷(ばいごう)の話に戻ります^^
高尾は、東京都八王子市です。ここに住んでいると、この時期に山々から飛んで来る花粉の量は半端無く、アレルギーに悩まされますが、同時に、春の自然が楽しめて、風の香りや暖かさひとつにも、どこか心が踊ります。
マスクが手放せない私の嗅覚では、梅の花のほのかの香りまでは楽しめないのがなんとも残念なのですが、遊びに来る友人などは、梅林を歩いて「いい香り」とも。
木下沢梅林
私がとても好きなのは、木下沢梅林(こげさわ ばいりん)です。この期間だけ、解放されます。下記のフライヤー2枚とも、リンク先のサイトからダウンロードできます。

図中の「開放日」は、過去のものなので、お気をつけください。※平成28年の特別開放日は、3月12日(土)〜27日(日)午前10時〜午後4時までです。
高尾梅郷祭り
【高尾梅郷祭りのみどころ】
旧甲州街道沿い約4.5km区間に点在する、関所梅林、天神梅林、湯ノ花梅林、木下沢梅林、そして小仏川沿いの遊歩道梅林を中心に、約10,000本の紅白の梅が咲き誇ります。
各梅林で露店がでて、関所梅林では琴の演奏や、野点が行われます。
また、4つの梅林をめぐり、抽選で賞品が当たる★スタンプハイクのほか、梅の加工品や甘酒の販売も行われます。
梅の花の香りが広がる中、散策をお楽しみください。梅は、例年、2月下旬から3月下旬頃まで見頃です。
梅まつり期間中は、木下沢梅林の特別開放を実施しており、園内を散策していただけます。
時間等詳細は下記ページでご確認ください。
www.city.hachioji.tokyo.jp/kanko/shizen/29352/034074.html
せっかくなので、ぜひ、梅祭りの時期に、いらっしゃってください^^ (しつこいですが・・花粉症の方は、マスクなど、対策のご準備も・・!) こちらも、フライヤーが、サイトでダウンロードできます!
周辺には、自然だけでなく、歴史や文化の目線からも、意味のある場所があります。関所梅林は、江戸時代の「関所」跡。「湯の花梅林」は、太平洋戦争のときに、民間人の乗った列車が襲撃をうけた、戦跡「湯の花トンネル」のところにあります。
また、以前ご紹介した、高尾駒木野庭園 も、まさにこのエリアです。