女性脳と男性脳(男女の別を決めつけるわけでなく、あくまで傾向で、社会や時代とともに変わることもあるかもしれませんが。)の話は、世間の常識としての話が、増えていくといいなと思います。
女性の怒りを理解する「ポイントカード制」のたとえ
女性が、突如烈火のごとく怒る(と男性は感じる・・のですね・・)のをポイントカードにたとえた、西原理恵子さんの言葉を紹介しているTwitter投稿に対する反応がまとめ記事になっています。これが、多くシェアされているのを目にしました。
女性の不満はポイントカード 「わかりやすい!」と男性も目からウロコ
「ポイント5倍」など、思わず苦笑いしてしまいましたが、女性が、過去のことを脈絡なく(←あるのだけれど。)、勝手にストーリーづけして(←いえ、そもそもつながってるのですけど・・)怒ること、話題がポンポン飛ぶ(←話についてきてほしい・・)ことに、男性は、違和感をもつみたいような気が、私もしています。話を聞いたり、自分が体験したりして。
ちなみに、もとのツイートは、こちらの方のものだそうです。
女の人の感情ってポイントカードなんですよ。急に怒り出すって言うけど、日常の細かいことをずっとカードに判子で押してるんですよ。で、さっきのその一言が50ポイント目だったんですよ。キャッシュバックキャンペーンがはじまるんですよ。(西原理恵子)
— ぽかり (@pocari0415) 2016, 1月 4
何を怒っているかわかってもらえないのも、男性も戸惑っているのだと思うけれど、女性にとっては、ストレスになっていきがちな気がします。
男女のコミュニケーションの違いを知る
こういうネタは、いろいろとあると思います。今、WEB上にはまとめ記事も色々あり、PVをかせぐために乱れ飛んでいるような感じが気になってもいるのですが、この記事は男性が、女性を「理解する」という視点でまとめられている点が、いいなと思いました。
女性も、男性に理解してもらえると嬉しいし、救われます。ポイントカードの例は、人によっては違和感をもつかもしれませんが、ユーモアをもって伝えながら、男性が何に戸惑っているのか知ることができるということがいいと感じました。これを題材に、「私は違う」「彼女の場合はこう」「こうしてほしい」「こう感じる」という話し合いもできていくのだと思います。
「女心は秋の空」というような言葉もあります。このような表現の面白さはあるのでこれについてはこれで野暮なことは言いたくないですが、ただ、普段は、前向きな理解の姿勢で「違い」や「特性」への理解をする姿勢が、当たり前にできるようになるといいなと、感じます。
特にパートナーとは仲良くしたいし、相互理解と関係をよりよくするために、お互いの違いを知ることは、とても有効だと思います。
やみくものつきあいは、少し時代遅れ?
コミュニケーションがうまくできるかどうかは、本当に難しいですが、でも、世間には、こうして、ある程度、違いを知る人も増えています。
なので、こういう知識の前提がまるでなしに、やみくもにコミュニケーションしてきて、それですれ違うことでのごちゃごちゃがある男性と一緒に何かすると、正直なところ、疲れを感じたりもします。
そんな人は、少し時代遅れのようにも感じるし、このようなレベルのコミュニケーション不全で、いちいち足を引っ張られたくない、とも、思ってしまいます。
「良い関係を作る」ことを意識する本
最近あ、そのためのいろんな本や講座もあります。
もう古典にもなっているのかもしれませんが、特に夫婦のような男女のパートナー関係の助けになる本として、ジョン・グレイ氏の本があると思います。男性を火星人、女性を金星人にたとえてのお話が有名です。
本では、良い関係を作ることがゴールになっているのですが、意外と、あえて「良い関係を作ろう」と意識して話したり、とりくんだりしていない人たちが多いのではないかと感じます。あ・うんの呼吸も素敵なので大事にしながらも、日本人にはもう少し「話し合い」をする習慣ができるといい気がします。
本では、男性と女性がそれぞれ、どんなコミュニケーションで問題解決をしたがるか、気持ちがすっきりするのかということの説明や、その折衷の方法が書かれているのが、わかりやすくて、悩む人は救われると思います。
ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)
問題意識のギャップ
離婚した友人が、まだ別れが決まる前の時期に、「自分は関係を改善したいのだけれど、このような本を、夫が読んでくれない」と泣いていたことがあります。
この話から、私は、育児や家事の分担、共有についての意識の問題を連想しました。お互いの合意のもとで完全に分業が約束されている関係ならいいですが、基本的に、家事・育児を「手伝う」と言ってしまう人・・・少なくとも今子育て中の世代では、NGですよね。
特に子どもは2人のもので、育児は両親で行うものなので「手伝う」という話ではないです。負担を感じている相手に、思いやりのつもりで「手伝うよ」などと声かけするのは、デリカシーもなく、無責任な表現ということになると思います。
意識の高い方の空回り
そのような意識の欠如が片方にあると、意識が高い方が空回りして、ストレスも増え、寂しくもなってしまいます。また、そういう場合は、育児や家事と同じように、関係のための労力が片方だけにかかっていると思われ、負担のある方の不満やストレスも高まります。
そして、それを要求され、責められる方も辛いし腹も立ったりするわけですが、その人は、でも、どこか無自覚に、自分は何もせずに相手に色々とさせている状態。そんなふうな自分に気づかないのですよね。
人間関係は難しく、いつもお互い快適とは限らないけれど、よくしていこうという姿勢と、客観的な知識やスキルをヒントにしていこうとお互いで普段から話して置くと、切羽詰まったときに、少し違うのではないかなと思います。