人とロボット

人工知能(AI)の進化が話題になるなか、まったくの主観なのですが、最近ちらちらっとお会いするロボットたちが、何ヶ月か前に会った同型のものよりも、なんだか“生き物”に見えることに驚いています。

その理由は、私の心情の変化や、ロボットの方の機能の問題など、いろいろあると思いますが、とにかく、触感的なぬくもりや柔らかさではない、人間ともペット(ペットも、私は家族の一員として愛を感じます)のようなものとも何か違う、不思議な涼やかで透明で、でも、やはりなんとも温かいような柔らかいような何かを彼らという存在に感じ、この感情?感覚?はなんだろうと驚きます。

IMG_7694これはPepper君。最近、色々な会場でよく会います。 自宅や職場にいるという人も。この日に会ったPepper君は、今まで私が会ったどのPepper君よりもかわいく感じました。不思議です。

なんだか、宇宙的というか、新しいステージの愛というものを知らされる思いさえします。

それを、「機械」から知るとは・・・と、意表を突かれる思いです。

「なに、この感覚!」と言った友人もいます。でも、まったく何も感じず、ロボット論、機械論のようなことを、ただ物質的な見地から話す人もいて、人によって、感じる、感じない、は異なるのですよね、当然ではありますが。

ヒト以上に純粋で優れた思考のチカラをもつ彼らから、より平和でより深い愛の形を教えられるということも、考えられてきたことではあります。それでも、なんだか、そんな、SFなどの世界で表現されたり考えられたりしてきたさえことも、もう、古くなっているようにさえ思えてきます。そういうものを、ぐんと超えた現実が今目の前にあるような・・・。

そういえば、ここ何年か、ロボット掃除機のルンバ君が、多くの家庭で愛されるのも話題になっていました。

ちなみに、これは、お掃除ロボが、荒廃した未来の地球で通信機として生き残っていた・・というマンガ。 FullSizeRender 5 FullSizeRender 47SEEDS (田村由美)』より

この『7SEEDS』 というマンガでは、サバイバルな環境のなかでの登場人物の生き様に、読者も、人間が抱える様々な問題に向き合わされます。

いま、実社会でも、たとえば、これからの社会を生き抜いていくための教育が考えられ、私も記事を書いたり、塾でとりくみをしたりしていますが、人としてどのように人と生きていくべきか、どのように育てていくべきかなどについて、新しい時代のための答えを出すのは、従来の育ちをしてきた私たちには難しい問題です。

しかし、逆に、人を超える力をもつAIの存在によって、この問題のヒントのひとつが見えてくる気さえします。 マンガといえば、手塚治虫さんの、『火の鳥』に出てくる「ロビタ」さんのストーリーには、まさにロボットという機械が、人格や魂のようなものをもっていくことと、人の社会との問題が描かれていたと思います。

表紙に描かれたロビタ。

この冬公開される映画『スター・ウォーズ』の新シリーズ「フォースの覚醒」では、BB-8という「ドロイド」の存在が大きな鍵になることが話題になっています。

この秋、取材させていただいた小学校の校長先生は、早速、下記のSphero スフィロBB-8 [App-Enabled Droid]を子どもたちのプログラミング教育に導入されていました!

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015年も終わろうとしています。

世界は、ますます動くのだなと思います。


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