朝、外に出たら霧が立ち込めていました。
小学校に行く末息子を見送るとき、玄関で彼が振り返って「この白いの何」と聞きました。一瞬、火事の煙かと思いドキッとしましたが、よく見れば霧で、空気は静寂で清浄でした。霧とわかれば、「ふーん、じゃあ、行ってきます」とシンプルに行って淡々とでかける息子。ランドセル姿もあと数ヶ月。また、背がのびました。
そのあと、上の息子を車で学校に送って行ったのですが、視界がさえぎられていて運転も少し心配なので、母と2人がかりで。私がほとんど徹夜明けで、母の車の方が小回りがきくので、母が運転し、私が周囲に気を配ることに。「自転車が来るよ」とか「人が渡っているよ」とか、言い続けの道中。
でも、それで、助手席から写真が撮れました。 運転のことは助手席にいても緊張しましたが、道の先が真っ白で幻想的で、本当に、自然界は不思議で魅惑的だと思います。
昔、母と妹と3人で、自分が大学生の頃に、箱根に行って、霧の中を何も見えない状態でロープウェイが進んだことを思い出しました。あれから20年以上も経って、子どもたちがこんなに大きくなり、また今も、母や父と暮らしているのだなあと思いました。
夕方のお迎えのとき。霧はもう晴れていて、立体的に雲が輝き、見事な夕暮れの中、息子を迎えにいきました。買い物もあったので、また、母と。
息子は、後ろの席を、ひとりで広く使うことを好み、前の席から話しかけると、学校のお友達や先生の話をしてくれます。行き帰りの間の他愛もないお喋りから、彼の日常やちょっとした気持ちの、大事な何かを知ることも多いです。
彼独特の認識や言語表現が、なんというかアートのように感じるときもあるのですが、そこに、機能不全のようなものが起きているときと(彼が伝えたいことは別のことだったり、彼の認識に個性ではなく誤りがあったり。)、純粋に彼が感じて表現した結果であるときと、両方がある気がします。
美しい空でした。
冬至の直後なので、南天で日の位置が低くて日光がまっすぐに建物に当たって黄金に反射し、それもまた、普段は見ない光景。
12月24日。クリスマスイブのことでした。
この春から、息子は特別支援学校に移りました。その近くに福祉作業所があり、障がいを持つ方々がお仕事をしています。そこにカフェがあるというので、今年は、そこで、クリスマスケーキを買いました。
無添加の優しい味でした。
以前、インスタグラムに投稿した下の写真のメレンゲのお菓子も、同じ作業所のもの。作業所近くのコンビニエンスストアでも売っていて、息子の送迎がてら買いもとめています。これも、また、クリスマスケーキと一緒に買いました。