実の親のもとで育つことのできない子どもたちも、どうか未来に不安がないように、と思います。
特別養子縁組についての記事を書かせていただいたところですが、先日11月22日は、乳児院の新設問題を考えるシンポジウムに参加してきました。生まれたばかりの赤ちゃんは、家庭という環境で育てられることが望ましく、「乳児院」という施設で育てることよりも、「家庭」という環境を与えることを優先すべきであるというのが、先進国の動きのようです。
Chieko Semba(@semchy)投稿写真 –
日本でも、そのとおりの考えなのですが、現状は、施設で育つ子どもたちが大多数だそうです。
色々とデリケートで複雑な問題があるのだと思います。でも、今、出生や育ちの環境によっての負の連鎖が起きてしまってるのも事実で、変えたり充実させていったりすることが、できたらいいと思います。
当然のことですが、施設にまつわるお仕事はもちろん、そこでの育ちを否定したりもしていません。私の身近にも地域で養護施設の運営に関わってきた方々やスタッフさん、そして、そこで暮らし暮らした友人やクラスメートが、自分や我が子にもいます。だからこそ、いたずらな興味でなく、みながより安心して育ち、暮らせる社会ができたらいいなと感じて、この案件を知り、多くの人が考えを深めたり、自分たちのできることを探していけたらと思っています。
みなが、子ども時代を、幸せにすごしてほしいです。社会全体の絡んだところが紐解かれ、信頼し合いながら、前向きに問題が解決されたらいいなと思います。
「愛知方式」と呼ばれる特別養子縁組制度の活用スタイルがあります。このシンポジウムでは、それを実現したとされる矢満田篤ニさんの講演を、おききしました。
矢満田さんは、ご著書を読むとよくわかるはずとおっしゃっていました。「赤ちゃん縁組」で虐待死をなくす 愛知方式がつないだ命 (光文社新書) です。