リズムーンで、教育についてのコラムを書きました。「これからの時代の新しい教育」というシリーズでの新連載です。
初回は、今の教育の動きを捉えるためにまず念頭に置きたいことを、お伝えしました。
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このシリーズでは、いまの教育改革の動きに際して、教育関係者ではない一般の人や保護者も、教育関係者などと、ひとつのテーブルを囲んで、教育を考え、意見や情報を交換しあえることを願っています。
私自身が、かつて教室にいたひとりの子どもで、理想の教育や授業、学校を、子どもなりに考え続けていました。母になり、塾講師をし、フリーライターをしながらも、同じように、自分の立場から、自分なりの感覚と思考で、考えさせられています。
しかし、これまで、私の思いや考えは、自分自身のなかや、自分の仕事場だけで展開されるもので、それ以上の場もなく、ほかの人との「共通言語」もなかったです。同じように、どこか教育の現場で話され、考えられていること、その空間は、私にとって、壁の向こうの、まったく別世界の存在でした。
それが、いま、垣根が少しずつはずされているように思います。
互いの現場に踏み込み合わないことや、それぞれの専門性や責任範囲を尊重して、担いあい任せ合うことも大切だと思いますが、同じステージ、同じテーブルに会して、共に「子どもの教育」「子どもの未来」を考え、変革の動きを起こし整えていくことも、同じぐらい大事で必要な状態だとされていることを感じるのです。
そこで、みなが前提として持つ基本的な「情報」や、共通で使える「言葉」を、記事にすることができればよいなと思いました。
それからもうひとつ。ちょっと大変だけれど、自分たちも考えよう、ということも。
今回記事を掲載させていただいているリズムーンは、雇われない働き方の女性を応援するプラットフォームです。自分らしい働き方を模索して、フリーランスワーカーという選択で社会に参画する女性がたどるプロセスは、子どもたちがこれからの時代で必要とされる力を理解したり、その体得のプロセスを体現したりすることにつながるものだと、私は思います。
そして、それは、フリーランスの話にとどまらず、今の時代で、自分達の生き方や社会のありかたを模索する大人たちが、それぞれの場で社会課題をひとつひとつ解決していく・・・、そのときに、めざす方向性は似ていて、教育改革でもキーワードとされている、「多様性」「協働」「自発」など・・・の実現ではないでしょうか。
なので、私は、「教育」の改革は、「社会全体」が今必要としている動きとも一体化していると思っています。それぞれその視点で、暮らし方、あり方を考える・・・その目線の延長で、子どもの教育を考えたら「答え」の片鱗が見えたりして、そして、それらのひとつひとつが、社会にとって、とても大事な要素なのではないかということです。
また、さらに、教育の本来のゴールは、「20●●年問題を解決すること」ではなくて、これは、本来のゴールへの前の大きな踏み台のひとつだということを、忘れてはいけないのではないかとも感じています。